昨今、私の周囲の人たちも含め転職される方がとても多いように感じます。その中には、キャリアアップのための転職だけではなく、就職先で自分がやりたいことができない、会社と合わないなどの理由で転職している人を多く見ます。就職活動は時間と精神力を要するので、できれば1発で自分に合う会社を見つけてできるだけ長く働きたいと思うのではないでしょうか。私もその1人でしたが、残念ながら就活に失敗してしまいました。そこで、私の就活における具体的な失敗談をお伝えし、これから就職される方々が同じ失敗をして苦しまないように参考にしていただければと思っております。
軽く自己紹介をさせていただきますと、私は今年で社会人4年目になり、仕事は不動産の営業をしています。なぜこの会社に就職したのか、なぜこんなにも仕事のモチベーションが上がらないのか、なぜ時間をかけて就職活動したのに失敗したのか、振り返ってみると思い当たる点がいくつかありましたのでご紹介します。
失敗1.仕事をする目的を考えていなかった
失敗1つ目が、『仕事をする目的を考えていなかった』です。高校生の時なら志望校に合格する目的、部活なら大会で優勝する目的などのように、何かを継続して努力するためには何かしらの目的が必要で、仕事においてもそれは同じです。ただ、できればお金を稼ぐ以外の目的を考えた方が良いです。なぜなら、どの仕事でも「お金を稼ぐ」ことができるからです。
就活をしていると必ず、「大企業に就職するべき」や「給料が高いところに行くべき」のような、~すべきといった固定観念が邪魔をしてきます。もちろん給料が高いことに越したことはありませんが、それだけを軸にしていると失敗してしまう可能性が高いですし、~すべきと思っていることは大体他人軸であることが多いです。自分にとっての仕事の位置づけ(仕事をする目的)を考えそれを軸に会社選びをすると就職した後にもその目的に向かってブレずに仕事ができると思います。
私は大手企業で給料が他の会社より高ければ仕事なんて何でもいいと考えて就職しました。しかし、いざ仕事をしていると上司から詰められ、毎日残業のオンパレード。確かに他と比べて給料は多少いいのかもしれませんが、特にこれといって使い道もありませんでした。何より、仕事を通して成し遂げたいことや身に付けたいことを考えていなかったため、モチベーションも無くただただ毎日疲弊して家に帰ってくるのが本当に苦痛でしかなかったです。もちろん、「仕事をする目的=お金を稼ぐ」という人もいて、稼げれば他に何もいらないという方もいると思います。
ただ、そうでない人は仕事をして何をしたいのか、どのようになりたいのかといった仕事をする目的を考えることで、就職後しんどい時にもその目的に向かってモチベーションを維持して仕事ができるはずです。
失敗2.志望動機の捏造
失敗2つ目が、『志望動機の捏造』です。就職活動の面接において避けて通れないのが、なぜこの会社に入りたいのかを問う志望動機の質問です。志望動機は言わば、会社と自分のマッチ度を測る質問です。これがズレていると、いざ仕事をする時に自分がやりたいことと会社でできることが違いモチベーションの低下につながります。
ここでもやはり、大手+給料の良さが全てというステレオタイプに付きまとわれている私のホンネの志望動機は、「大手で給料もそこそこ良い御社なら、将来安泰だし両親も納得してくれるからです。」という感じでした。当然ながらこのまま面接官に伝えても受かるわけがないので、徹底的に会社の情報を収集して求めている人物像に近づけていきました。つまり、自分がなぜこの会社に入りたいのかではなく、何を伝えればこの会社の面接を突破できるのかという志望動機をでっちあげる作業をしていました。もちろん、会社の理念、事業内容、求めている人物像等の会社情報は調べ尽くした方が面接をパスしやすいです。ただ、調べた内容をもとに自分の性格ややりたいことを捻じ曲げても、就職してからギャップを感じてしまいしんどくなるだけです。本当に自分がやりたいと思っていることや働き方が会社とマッチしているのか、志望動機は自分の中にある考えに即して書かれているか確認してみてください。
失敗3.知人・友人の意見を聞き入れなかった
失敗3つ目が、『知人・友人の意見を聞き入れなかった』です。ここまでさんざん他人軸や固定観念にとらわれてはいけないみたいなことを書いていながら、他人の意見を聞き入れろなんて書くなよとか思われるかもしれませんが少しだけ聞いていただきたいです。私は、ある程度就職先が定まってきてから、大学の同期やバイト先の女将さん等にもどのような業種に進むのか話を聞いてもらっていました。
そこでの反応は、私が思っていたようなものではなく、心配や疑心といったどちらかというとネガティブな発言でした。ほとんど決断しきった状態だったので、特に気にも留めずにそのまま就職してしまいました。ちなみに両親に話した時も、第一声は「大丈夫なん?」の一言でした。つまり、自分の性格をよく知っている人たちが、自分と就職先(私の場合は不動産業界)のミスマッチを感じている状態でした。1年近く就職活動してきてやっと就職先が見つかったのに否定的な言葉ばかりで、正直聞く耳を持てなかったのですが、今思い返せば、業界を絞り始めた段階であればもう少し意見を聞き入れて自分の中に落とし込めていたのではないかと思います。
他人の意見に従えというわけではなく、就職活動の一環として周囲の人の意見も参考にして自分とマッチする会社を選定していただければと思います。自分と、自分と仲の良い人たちの意見が大きく違うときには特に注意が必要です。
おわりに
これから就職活動される皆様が、ご自身に合った会社を見つけて生き生きと働けることを切に願っています。他にも思い出したことがあれば追加していきたいと思います。就職活動頑張ってください!